視線の先には

好きなものはいろいろたくさん。

ぷらせぼくらぶ/奥田亜紀子 ――ひりひり痛む青春が、そこにある。

 少し前にタマフルラジオで紹介されていた「ぷらせぼくらぶ」を読みました。

 

 中学生たちの心の動きを綴った連作短編集。岡ちゃんを中心に描かれるその模様に、共感しっぱなし。「あーっ! わかるわかる!」と思わず声をあげてしまうほど。

 

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 特に顕著に描かれているのが女子内のスクールカースト

 「あっち側」と「こっち側」

 私のように女子校出身者のほうが良くわかるんじゃないかな。

 見えないんだけど、そういう壁は確実にある。自分と同じフィールドにいたはずの友達が、実は「あっち側」の人間になっていた、ってことを知ってしまうと、途端に不安でたまらなくなったりして。

 

 もしかして私はずっとここから動けなくて、変われないんじゃないか、っていう焦燥感に駆られてしまったり。

 

 岡ちゃんと自分には重なるものがあって、中学高校のあれやこれやを、たっくさん思い出したりしました。

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 特にその2の「運命のプロトコル」が好きです。ああいう運命を感じてみたい!